Quarterback

Quarterback

1987年当時、芸能事務所「トライアングル・プロダクション」は、オメガトライブ、菊池桃子を次々に当てて活気づいていました。 そんななか、同事務所から次なるヒットを狙うために本盤「QUARTERBACK」で歌手デビューさせたのが、すでに刑事ドラマを中心に活躍していた俳優・池田政典。 歌手としての池田政典は、今までのトライアングル・プロダクションにないアクティブでヤンチャなイメージを売りにしていました。 当時人気絶頂の吉川晃司のように、クールかつスポーティーなイメージのアイドル的な歌手に仕立てようとしていたように思われます。 本盤「QUARTERBACK」は、池田政典の歌手としての名刺のような作品だったのです。 池田政典「QUARTERBACK」のオススメ曲を紹介します。 【1 NIGHT OF SUMMER SIDE】 「Linn Drum」とYAMAHAのDX7で打ち込んだa-haの「テイク・オン・ミー」調のリズム。1曲目から「トライアングル・プロダクション」ブランドの音が飛び出します。ただ、オメガトライブと違うのはビートルズ的なコーラスにNOBODY色が出ている点。NOBODY色をそのまま出したのは吉川晃司を視野に入れたと見えます。 【2 Beat of Clash】 シンプルなようで細部に凝った楽曲は林哲司によるもの。ゲートリバーブを効かせたキック音に親しみやすいリフを入れる船山基紀アレンジが功を奏しています。 【4 SHADOW DANCER】 16ビートのダンス・ミュージックながら、イントロで差し込まれる思い切ったヨナ抜き音階のシンセが絶妙。船山基紀はCCBの「Romanticが止まらない」の大ヒット以降アレンジが大胆になったようです。 【5 Room Ocean View】 杉山清貴の提供曲。ヤンチャな歌唱でコントロールしきれていないのが気にかかりますが、音数を増やして歌を包む新川博のアレンジによって楽曲のクールな魅力が守られています。 【6 Quarterback】 高島信二(オメガトライブのギタリスト)の提供曲。こうして聴くとオメガトライブのメンバーは林哲司から作曲法を学んでいたのがわかります。コードの動きが細かくないのが林哲司との違い。 【9 LET ME LOVE】 西原俊次(オメガトライブのキーボーディスト)による楽曲。これもやはり林哲司のマイナーコードの使い方を盗んでいて、林哲司がオメガトライブの教科書になっていた例といえるでしょう。

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